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真の勝者は誰か(株取引にみる熱力学法則)

 現実世界の値動きに沿って株売買のシュミレーションが出来るサイトがあって、この手のサイトでちょっと(では無いな、数ヶ月)遊んでみたことがある。ここで訓練してその後本番に挑もうなどと、ちょっとは考えたのだが、結局止めてしまった。それはなぜかというと、勝つ見込みが無いとわかったからだ。

 私の良くやった売買は、超安値株の短期売買だ。どういうわけか知らないが、世の中には10円程度の株も存在している。こういう株はなんと言っても10円なので、1円上がっただけで粗利が10%も出る。それで10円くらいの指値で買い、10%粗利が出る指値で売ることを日々繰り返してみた。(あくまでシミュレーションですよ)

 その結果、このやり方をうまく(確実な根拠は無いが)やればちょっとは儲かるかな?と思いもしたが、それよりも気になったのが「私の儲けは、どこの誰が払っているのだろうか」ということである。
 それは「損した人」ですね。
 例えば私が100円で株を買い、仕方なしに90円で手放すと、差額の10円が誰かの懐に入る(本当は、証券会社が「売買手数料」なるものを取り、国も「税金」を取るので丸々10円にはならない)。私が儲かるときはこの逆、どこかで誰かが損をしているわけだ。どこだかの証券会社がミスを犯し、それに乗じて儲けた人が居たそうだが、つまりは、そういうことである。

 これは何かに似ているなと思ったのだが、それは、熱力学第一法則である。

 熱力学第一法則は中学生くらいに習うと思うが「全体の熱量は変わらない」というものである。つまりは株取引をしていても全体の金は増えない。そこには資産(熱)の移動があるだけ。ということだ。

 そしてご丁寧なことに、株取引には手数料や税金が発生する。そのため売買する双方の人間以外の第三者にも資産(熱)が移動することになる。その結果双方の資産(熱)は次第に減少し、最後には取引できなくなってしまう。これもまた何かに似ている。そう、熱力学第二法則である。永遠に廻り続けることは出来ないのである。

 この結果「短期の株売買では儲け続けることはできない」という結論を私は得た。

 では株で儲けるにはどうしたら良いのだろうか。それは株の売買で儲けようとしないことである。株とは本来、企業に「投資」するためのものである。投資なので、企業は株主から提供された資金を元に活動を行い、その結果得られた利益を株主に還元(配当)することになる。

 また、企業の活動がうまく行くと、それに応じて企業の価値が高くなり、当然株式の価値も上がることになる。これは「買いが多ければ高くなり売りが多いと安くなる」という日々の株式市場の世界とは全く別の事である。

 日産のゴーン社長が、日産株の売買単位を10分の1にした。これは株式の売買量を増やしたいから行ったのではない。株を買いやすくすることによって「より多くの人が日産の将来を買ってくれる」ことを望んだからである。そう、つまりは、株式とはそういうものなのだ。

 もしあなたが「わらしべ長者」を目指すなら株はお勧めしない。ただ、あなたに幾ばくかの余裕があって、将来性を買える企業があるなら、その会社の株を買うのは悪くは無いだろう。もっとも、その余裕が無いから「わらしべ長者」を目指したくなるのだが....。

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