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某マネー術の怪(投資は祈り?)

雑誌(DIME)を読んでいると「豊かな老後対策、国民年金&株/国債 長期保有の○と×」という記事(2004.8.19日号)があった。サブタイトルに「荻○○子のデフレ克服マネー術」とある。この方、テレビなどでも良く見かける、経済ジャーナリストと申す方である。○と×とあるように、豊かな老後対策の為の対策が○と×で示してあるんじゃないかと思い読んだところ、記事の概要は以下のとおりであった。
1.問題点
国の年金制度は破綻すると思う。皆さんの老後には一銭ももらえない可能性がある。老後資金対策を今のうち考える必要がある。

2.対策
(1)従来型の個人年金は1万円を払っていても1万円ももらえないことさえあり得る。

(2)変額型個人年金は手数料が高すぎる。本当に老後まで資産が増えてゆくか疑問。

(3)外貨預金は為替レートの違いや預け入れ時と引き出し時の手数料で老後の資金としては難しい。

(4)株は今は勉強の時期。損を覚悟で勉強してみましょう。

(5)国債は持ち続けることが大事。国が破産しないことを祈りましょう。

(6)投資信託を選ぶなら実績が大事。長期でコンスタントに利益を上げている投資信託なんて殆どありません。

(7)その他投資はそれぞれリスクがあります。

(8)ローンを繰り上げ返済する方が投資よりもメリット大。しかし資産は増えない。
読んでみると結論は(8)以外全部×に思える。確かにそれぞれの対策にはメリットも述べられているのだが、殆ど全てにおいて最後は否定的言葉で終わっている。唯一「ローンを繰り上げ返済しましょう」とだけは述べておられるところからみると:
ローンの繰上げ返済以外、老後のための資金対策にお勧めはありません。やるなら自己責任でね。
というのが隠れた結論では無いのかしらん、と思う。

○×というからには「お勧め(○)はこれ、駄目(×)なのはこれ」といった、ダイレクトな記事を私は期待していたのだが、そうではなくて、それぞれの対策の有利・不利を○×で示すので、読者が自身でそれを判断して欲しいというのが記事の趣旨らしいのだ。

しかし、これの何処がマネー術なのだろうか。術とは「すべ」、つまり方法のことである が、この記事では具体的な方法は述べられていない。特に「国が破産しないことを祈りましょう」にいたっては、あなたは何を言いたいのでしょうか?とさえ思う。これではやはりマネー術とは言えない。

最近「笹森儀助の軌跡」という本を読んだ。笹森儀助は明治の探検家といわれているが、私はある意味、真のジャーナリストでもあったと思う。そしてこの本の中に彼の書いた「南嶋探験」の一部としてこのような言葉が出てくる:
アア 我同胞中ニ己カ居嶋ニナキ水田ノ貢租ヲ納ル人民アルヲ知ルヤ否ヤ
これは西表嶋などで過去に課せられていた人頭税の問題について述べた一部分であるが、私はこの辺りを読んでいて熱くなるのを禁じえなかった。そして儀助のこの報告などがもととなり、人頭税廃止へと進んだのもまたむべなるかなである。

思うに、自らを経済ジャーナリストと称し「国の年金制度は破綻すると思う」とさえ申すなら、「思う」などという半端な表現ではなく、とことんまで国の年金の問題点を追求していただきたいのだ。つまり、この雑誌記事の様な「豊かな老後対策」など必要無くなるように、がんばって頂きたいと願うのである。

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