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薪ストーブに見るニーズとウオンツ

 妻の実家で、義父が作業小屋の二階に薪ストーブを据えつけ、ある程度居られるくらいに環境を整えたところ、家族みんながその小屋の二階に居るという現象が起きている。確かに薪ストーブは石油ストーブなんかに比べて暖かいのだが、けっしてきれいとは言えないその小屋に、わざわざ一日中集まっているのは、その暖かさだけが理由では無い様だ。

 暖かいストーブの周りには家族が集まり、話しが弾んでいる。火口から覗く炎や、薪を入れるとき立ち上る煙。体の芯から温まるようなストーブの熱。何もかもが好ましくて、なぜかずっとそこに居てしまうのだ。それは暖かさのせいだけでもなく、焼いているスルメの匂いが良いからでも無い。そこに文字通り温もりを感じているからだと私は思う。

 遠い太古の昔から、我々は火を囲んで生きてきた。竪穴式住居の真ん中には火があり、その周りに我々の祖先は寝転んでいたことだろう。そしてそれは囲炉裏や薪ストーブとなり、つい最近まで我々は炎を囲んで生きていたのだ。薪ストーブの様な暖房には、我々のそういったDNAが自然に反応し、とても良いものとして感じてしまうのではないだろうか。だからこそ、欧米の高級ホテルに行くと暖炉が各部屋にしつらえてあるし、日本の旅館でもわざわざ囲炉裏があったりする。

 部屋を暖めるというニーズからすれば、それらは特に必要では無い物であるし、安全性や機能性からみたばあいは、逆に据え付けるべきものでは無いとも言える。しかしそこにはニーズを超えたウオンツが存在するからこそ、それらは生き残り、逆に差別化の要素となって存在しているのだ。

 さて、義父の小屋はともかく、我々の家庭に薪ストーブを持ち込むことは容易ではない。最近の高気密の家では特に大変だろう。それでも建築関係の雑誌を見ていると、薪ストーブや暖炉を据え付けている家をたまに見かける。そしてそこには「どうしても付けたい」という施主の想いが垣間見える。

 現在の家に古い暖房を組み合わせるのは大変だが、現在の技術を持ってその大変さを超えさえすれば、多くの人のウオンツを満たす物が出来上がるのではないだろうか。例えばタバコの煙を吸い込む装置と囲炉裏の組み合わせとか、FF式の薪ストーブとか?焼肉やの排煙方式と暖炉の組み合わせとか。考えているだけでも結構楽しい。

 だれかこのコラムを見て、高気密高断熱住宅でも安全に問題なく使える薪ストーブや囲炉裏を考えてくれないだろうか。普通のストーブの数倍の値段でも私は欲しいと思う。

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