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夢見るタクシー
(タクシー列の先にビジネスチャンスを見る)

 ホテルの前でタクシーが列を成して並んでいるのを毎朝見かける。この列を見るたびに思うのが、− それぞれの運転手さんは「自分だけでも良い売上を得たい」と考えながら、同じ列に並んでいる − ということ。他人より多くの売上を得たいのに他人と同じ列に並ぶ。私にはすごく矛盾していることに思える。

 「観光シーズンのホテルなら、タクシーで観光地廻りをする客が捕まる筈」との予測かも知れない。しかし私に言わせれば、これは運に身を任せているだけで、宝くじを買うのと大きな違いは無い。つまり「受身」なのだ。たぶん「○○湖まで」なんて客を夢見て並び、そんな客が来たら「おおっ、ラッキー!」なのだろう。
 しかしながら、運転手さん個人を責めることはできない。だって、彼らは運転のプロではあるが、営業のプロではないのだから。運転手さんがホテルのフロントに出向いて「今日観光ツアーを予定している宿泊客様がおりましたら、私の車をよろしくお願いします」とは言えないだろうし、ホテルも受け付けないだろう。もしくは、そんな才覚があったら別の仕事をしているかも知れない。

 ここで考えるべきなのは、タクシー会社やホテルの方である。例えばこの例の場合、タクシー会社がホテルに提携を申し入れて、タクシーによる観光ツアーを企画しても良いだろうし、またホテルからタクシ−会社に声をかけても良い訳だ。必要なのは、流しのタクシーに大事な宿泊客を預けるのではなく、ホテルから外へ出た客にも満足いただける品質のサービスを、ホテルとタクシー会社が協力して行うことだ。

 無論タクシー会社は一定のサービスを行える様に従業員を教育する必要もあるし、従業員もそれを消化しなくてはいけない。しかしそれらは他社には無い差別化要素となり、大きなメリットをもたらす筈なのだ。

 運転手さんひとりひとりに売上を上げろと尻をたたいても、決してこのようなビジネスは成立しない。多くのタクシーが並ぶのは、そこにビジネスチャンスがあるからで、「ホテルのお客様はタクシーの良いお客様になり得る」ということを運転手さんはちゃんと認識しているのだ。しかし運転だけのプロで基本的には個人事業主である彼らには、「客を独占する」というあくどい考えは浮かばなくて、他者と仲良く並んで待っている。

 ここで必要なのは彼ら個人の能力ではなく、一歩下がって、全体としての仕組み・段取りを考えられる人なのである。(1)ホテルの客はなんでタクシーに乗るのか。(2)その客を全て扱うにはどうすれば良いか。(3)観光案内が出来る乗務員を増やして、ホテルに売り込んで...と考えてゆくのだ。

 そしてその後必要なのは:

  ・アイデアを実現する人(ホテルとの折衝を行ったりする人)
  ・乗務員を教育する人
        :
        :

  などとなる。
 工場には購買担当が居て、製造担当が居て、そして品質管理担当が居てと、それぞれ作業が分担されている。他のビジネスもその様にしなくてはいけない。どの様な仕組みで利益を上げるかを考え、必要な作業は分解してそれぞれ得意な人や外注先に任せよう。

 当たって砕けろ式では、砕けて終わり。何処が当たり所かをまず押さえ、そこに当てるにはどうするかを考える。実際に当たるのはそれからでも遅くはない。

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